日本人旅行者がワイオミングを旅するとき、最初に難しいのは距離感です。 日本の地図では、都市、鉄道、駅、宿、食事、観光地が比較的細かくつながっています。 もちろん山間部や地方の長距離移動はありますが、多くの場合、次の町や駅やコンビニの存在をどこかで前提にできます。 ワイオミングでは、その前提が崩れます。町と町の間が長い。空が広い。道がまっすぐ続く。 そして、何もないように見える時間が長い。

しかし、その「何もないように見える時間」こそが、ワイオミングの旅の核です。 目的地だけを追うと退屈に見える道も、セージブラッシュの草原、遠い山、雲の影、柵、牧場、川、 ときどき現れる小さな町を読みながら進むと、旅の記憶になります。 イエローストーンの間欠泉やグランドティトンの山は強い。 けれど、それらをつなぐ道があるからこそ、風景は一つの物語になります。

ワイオミングの広い道と空を描いた木版画風風景
ワイオミングでは、目的地へ着く前の長い道が、旅人の目をゆっくり西部の大きさに慣らしていきます。

最初に決めるべきこと。どの入口から入るか。

ワイオミングのロードトリップは、どこから入るかで旅の性格が変わります。 ジャクソンから入れば、最初から山岳リゾートとグランドティトンの美しさに触れます。 デンバー方面からシャイアンへ入れば、州都、鉄道、ロデオ、南東部の広さから旅が始まります。 モンタナ側からイエローストーンへ入れば、国立公園中心の旅になります。 サウスダコタやブラックヒルズ方面からデビルズタワーへ入れば、聖なる石と北東部の静けさから始まります。

どの入口にも正解があります。 ただし、日本人旅行者にとって最も組みやすい基本形は、ジャクソンを入口にして、 グランドティトン、イエローストーン、コーディへ進む旅です。 空港、宿、食事、グランドティトンへの近さ、イエローストーンへの接続が良く、 初めてでも旅の緊張を少し下げられます。 そこに時間があれば、デビルズタワーとシャイアンを加える。 すると、自然旅行が西部文化と州都の旅へ広がります。

ジャクソンホール商工会議所

住所:175 E Deloney Ave, Jackson, WY 83001
電話:307-733-3316
公式サイト:https://www.jacksonholechamber.com/

ジャクソンを入口にする場合、現地情報の確認に使いたい拠点です。 国立エルク保護区・グレーター・イエローストーン・ビジターセンターは、532 North Cache Street にあります。

七日間の王道。山、湯けむり、西部文化を結ぶ。

初めてのワイオミングで七日間を使えるなら、最もわかりやすい王道は、 ジャクソン、グランドティトン、イエローストーン、コーディを結ぶ旅です。 これは、山岳リゾート、国立公園、火山の大地、西部文化をバランスよく味わえる構成です。 デビルズタワーやシャイアンまで入れるには少し短いですが、ワイオミングの中心的な印象をしっかり作れます。

一日目はジャクソンに到着し、タウンスクエア周辺を歩きます。 長距離移動の直後に無理をせず、町で食事を取り、翌朝の準備をします。 二日目はグランドティトン。ジェニー湖、ムース、スネークリバー、展望地を中心に、 早朝から夕方まで山の時間を使います。三日目はグランドティトンの北側、ジャクソン湖周辺を見てから、 イエローストーン方面へ進む。四日目と五日目はイエローストーン。 オールドフェイスフル、グランドプリズマティック、キャニオン、ラマー・バレーまたはマンモス方面を、 無理に詰め込まず分けて見ます。六日目はイエローストーン東口からコーディへ。 七日目はコーディで博物館と町を見て、次の空港または次の州へ向かう。

この旅程の大切な点は、イエローストーンを一日で済ませないことです。 そしてグランドティトンを通過点にしないことです。 ジャクソンで町の安心を持ち、グランドティトンで山を見る目を作り、 イエローストーンで地球の不穏な美を見て、コーディで西部文化を読む。 この順番には、きちんと意味があります。

十日間の完成形。デビルズタワーとシャイアンまで伸ばす。

十日間あるなら、ワイオミングの旅は一気に完成度が上がります。 七日間の王道に、デビルズタワーとシャイアンを加えることで、 ワイオミングは「国立公園の州」から「西部を読む州」になります。 北西部の山と湯けむりだけでなく、北東部の聖なる石、南東部の州都と鉄道とロデオが加わります。

一日目から三日目は、ジャクソンとグランドティトン。 四日目から五日目はイエローストーン。 六日目はコーディへ入り、バッファロー・ビル・センター・オブ・ザ・ウエストとロデオを考える。 七日目はコーディから北東部へ長距離移動し、デビルズタワー周辺へ。 八日目はデビルズタワーを朝に見て、ハレットやサンダンスを経て南へ。 九日目はシャイアン。州議事堂、デポ博物館、フロンティア・デイズ関連施設を見ます。 十日目はデンバー方面へ出る、またはワイオミング南部をさらに続ける。

この旅は運転距離が長くなります。 そのため、日本人旅行者には「毎日ぎりぎりまで走る」計画を勧めません。 長距離の日と短距離の日を交互に置く。夕方以降の移動を減らす。 食事と給油の場所を事前に確認する。 そして、途中で見たいものが増えたときに予定を削れる余白を残す。 ワイオミングでは、旅程を固めすぎると道のよさが消えます。

シャイアンから始める「州を読む」旅。

デンバー方面から入る場合、シャイアンを第一章にする旅は非常に意味があります。 まず州都を見る。鉄道の町を見る。ロデオの記憶を見る。 そこから北西へ進むと、ワイオミングは最初から単なる自然の州ではなく、 制度と交通と祝祭を持つ州として見えてきます。

シャイアンからコーディ、イエローストーン、グランドティトン、ジャクソンへ向かう流れは、 いわば人間の西部から自然の西部へ進む旅です。 議事堂、駅、ロデオ、牧場、博物館を見てから、山と湯けむりへ向かう。 写真としてはジャクソン開始の旅のほうが華やかかもしれません。 しかし、ワイオミングを「読む」旅としては、シャイアン開始も非常に強い構成です。

シャイアン観光案内

住所:121 W 15th Street, Suite 202, Cheyenne, WY 82001
電話:800-426-5009
公式サイト:https://www.cheyenne.org/

シャイアンからワイオミングへ入る場合、町歩き、イベント、食事、宿泊、鉄道関連施設を確認する実用的な入口です。

コーディからイエローストーンへ。文化から自然へ変わる道。

コーディからイエローストーン東口へ向かう道は、ワイオミングのロードトリップでも特に美しい流れです。 町の西部文化を背にし、バッファロー・ビルの記憶、ロデオ、博物館、ホテルの匂いを残したまま、 山と森へ進んでいく。道そのものが、文化から自然への移行になります。

この道を急いではいけません。 もちろん、イエローストーンに早く入りたい気持ちはわかります。 しかし、コーディから東口へ進む時間は、旅の心を切り替える大切な時間です。 町の看板が減り、山が近づき、空気が変わり、いよいよ国立公園へ入る。 その変化を感じながら走ると、イエローストーンは単なる目的地ではなく、 西部文化の向こうに現れる大地として見えてきます。

バッファロー・ビル・コーディ・シーニック・バイウェイ

区間:コーディ西方からイエローストーン東口方面
公式情報:https://travelwyoming.com/places-to-go/destinations/scenic-byways/

ワイオミング州公式観光が紹介する景観道路の一つです。 野生動物、山岳風景、ショショーニ国有林方面の眺めを楽しみながら、イエローストーン東口へ向かう重要な道です。

黒から黄へ。デビルズタワーからイエローストーンへ。

ワイオミング州公式観光が紹介する「黒から黄へ」のルートは、 デビルズタワー周辺のブラックヒルズ側から、草原や森を経て、イエローストーンへ向かう旅です。 この発想は、日本人旅行者にも非常にわかりやすい。 一つの名所だけを見るのではなく、地質、先住民の聖地性、西部の小さな町、山、国立公園を線で結ぶからです。

デビルズタワーを見たあとにイエローストーンへ向かうと、 ワイオミングの風景は横方向にも縦方向にも深くなります。 平原から立ち上がる石、長い道、町、山、湯けむり。 その移動の中で、ワイオミングは単なる大自然の州ではなく、 いくつもの意味を抱えた州として感じられます。

黒から黄へのロードトリップ

公式情報:https://travelwyoming.com/blog/stories/post/black-to-yellow-itinerary/

デビルズタワー地域からイエローストーン方面へ向かう州公式の旅程案です。 北東部の静けさと北西部の国立公園を結ぶ発想として、日本人旅行者にも参考になります。

泊まる場所で、ロードトリップは変わる。

ワイオミングのロードトリップでは、宿は単なる寝る場所ではありません。 どの町で泊まるか、園内に泊まるか、町に戻るか、歴史ある宿を選ぶか、 道路沿いの実用的なホテルを選ぶか。 それによって翌朝の景色、運転距離、夕食の選択肢、旅の疲労が変わります。

ジャクソンに泊まれば、朝のグランドティトンが近くなります。 イエローストーン園内に泊まれば、早朝と夕方の時間を公園内で使えます。 コーディに泊まれば、西部文化と東口への道が旅に入ります。 デビルズタワー近くに泊まれば、朝夕の石の沈黙を味わえます。 シャイアンに泊まれば、州都、鉄道、ロデオを落ち着いて読めます。 宿選びは、ロードトリップの編集そのものです。

オールドフェイスフル・イン

住所:3200 Old Faithful Inn Road, Yellowstone National Park, WY 82190
電話:307-344-7311
公式サイト:https://www.yellowstonenationalparklodges.com/lodgings/hotel/old-faithful-inn/

イエローストーンの中心的な歴史宿。 間欠泉地区で朝夕を使いやすく、園内滞在の意味を最も強く感じられる宿の一つです。

ジャクソン・レイク・ロッジ

住所:101 Jackson Lake Lodge Road, Moran, WY 83013
電話:307-543-2811
予約:307-543-3100
公式サイト:https://www.gtlc.com/lodges/jackson-lake-lodge

グランドティトンの山と湖を大きく受け止める宿。 北側の行動やジャクソン湖周辺、イエローストーンへ続く旅に組み込みやすい拠点です。

イルマ・ホテル

住所:1192 Sheridan Avenue, Cody, WY 82414
電話:307-587-4221
予約電話:800-745-4762
公式サイト:https://www.irmahotel.com/

コーディを代表する歴史的ホテル。 バッファロー・ビルの記憶と町歩き、ロデオ、イエローストーン東口への道を一つにしやすい滞在です。

リトル・アメリカ・ホテル・シャイアン

住所:2800 West Lincolnway, Cheyenne, WY 82009
電話:307-775-8400
公式サイト:https://cheyenne.littleamerica.com/

州都シャイアンで、長距離ロードトリップの休息と実用性を重視する旅行者に使いやすい宿です。 デンバー方面から入る旅、または南東部を経由する旅に向いています。

食べる場所は、予定より先に決める。

ワイオミングのロードトリップでは、食事をその場の気分だけで決めると失敗することがあります。 町と町の距離が長く、国立公園内では営業期間や営業時間が限られ、人気の町では予約が必要になることもあります。 日本のように、移動中にすぐ次の飲食店が見つかるとは限りません。 とくに家族旅行や高齢者を含む旅では、昼食と夕食の場所を事前に考えておくことが重要です。

食事の考え方は、町ごとに変えるとよいでしょう。 ジャクソンではカフェと上質な夕食。 グランドティトンでは景色と移動に合う実用的な食事。 イエローストーンでは園内施設と持ち歩きの組み合わせ。 コーディではロデオ前後の西部らしい食事。 シャイアンでは州都のダウンタウンで落ち着いた食事。 デビルズタワー周辺では、営業時間確認と簡単な備え。

ドーナンズ

住所:12170 Dornans Road, Moose, WY 83012
電話:307-733-2415
公式サイト:https://dornans.com/

グランドティトンのムース周辺で、食事、マーケット、ワインショップ、宿泊、アクティビティを組み合わせられる実用拠点です。

園内飲食情報

公式サイト:https://www.nps.gov/yell/planyourvisit/wheretoeat.htm

イエローストーン内で食事を考える場合は、公式情報で営業場所、営業期間、営業時間を確認してください。 長距離移動の日は、水と軽食も準備するのが現実的です。

プラウド・カット・サルーン

住所:1227 Sheridan Avenue, Cody, WY 82414
電話:307-527-6905
公式サイト:https://www.proudcutsaloon.com/

コーディで西部らしい夕食を取りたいときの候補です。 博物館、ロデオ、イエローストーン東口への道と組み合わせやすい町中の一軒です。

ザ・アルバニー

住所:1506 Capitol Avenue, Cheyenne, WY 82001
電話:307-638-3507
公式サイト:https://www.albanycheyenne.com/

シャイアンのダウンタウンで、州都の町歩きや鉄道駅周辺の散策と組み合わせやすい歴史ある食事処です。

ロードトリップで「遊ぶ」とは、寄り道を設計すること。

ワイオミングでは、遊びは目的地だけにありません。 ビジターセンターに寄ること、展望地で車を降りること、町の博物館を見ること、 州立公園へ少し入ること、牧場でバイソンを見ること、朝の湖畔を歩くこと。 こうした小さな寄り道が、長い道の疲れを旅の記憶に変えます。

ただし、寄り道には余白が必要です。 一日に予定を詰めすぎると、寄り道は負担になります。 反対に、一日の中心を一つか二つに絞ると、途中の小さな場所に意味が出てきます。 日本人旅行者は、せっかく遠くまで来たからと多くを詰め込みがちです。 しかしワイオミングでは、削る力が旅を上質にします。

国立エルク保護区・ビジターセンター

住所:532 North Cache Street, Jackson, WY 83001
電話:307-733-9212
公式サイト:https://www.fws.gov/refuge/national-elk

ジャクソン到着後、国立公園へ向かう前に野生動物と保護の文脈を学べる実用的な場所です。

バッファロー・ビル・センター・オブ・ザ・ウエスト

住所:720 Sheridan Avenue, Cody, WY 82414
電話:307-587-4771
公式サイト:https://centerofthewest.org/

コーディをロードトリップの通過点ではなく、アメリカ西部を読む町に変えてくれる大きな博物館複合施設です。

デビルズタワー国定記念物

住所:149 State Highway 110, Devils Tower, WY 82714
電話:307-467-5283 x635
公式サイト:https://www.nps.gov/deto/

ワイオミング北東部の旅を深くする場所です。 先住民の聖地性、地質、登攀、国定記念物としての歴史を、静かに受け止めて歩きたい場所です。

ワイオミング州議会議事堂

住所:200 West 24th Street, Cheyenne, WY 82002
電話:307-777-7881
公式サイト:https://capitolcomplex.wyo.gov/wyomingStateCapitol.html

シャイアンを訪れるなら外せない場所です。 ワイオミングを自然の州としてだけでなく、政治と制度を持つ州として理解できます。

運転で一番大切なのは、勇気ではなく余裕です。

ワイオミングの道は広く、美しく、時にまっすぐです。 そのため、運転が簡単に見えることがあります。 しかし、距離、天候、動物、工事、山道、夜間の暗さを考えると、油断できません。 日本から来る旅行者にとって、右側通行、速度、車線、ガソリンスタンドの間隔、携帯電話の電波、 すべてが普段と違います。

旅を安全にする最も簡単な方法は、一日の移動距離を欲張らないことです。 早朝に出る。日没前に宿へ入る。燃料を半分以下にしない。水と軽食を持つ。 天気と道路情報を確認する。野生動物が出る時間帯に速度を落とす。 そして、疲れたら止まる。 当たり前のことですが、ワイオミングではその当たり前が旅を守ります。

季節を間違えると、同じ道が別の旅になる。

ワイオミングのロードトリップは、季節に大きく左右されます。 初めてなら、初夏から初秋が最も組みやすいでしょう。 国立公園内の道路や施設が使いやすく、日も長く、旅程の自由度が高いからです。 ただし、人気の季節であるため、宿と食事は早めの計画が必要です。

春と秋は、静けさが増す一方で、天候と道路状況に注意が必要です。 山岳地帯では雪や冷え込みが残ることがあります。 冬は美しいですが、別の旅です。 イエローストーンの多くの道路が通常の車で使えない時期もあり、スノーコーチやスノーモービルなど特別な移動が必要になる場合があります。 冬のワイオミングは、初めての自由運転旅行としては慎重に考えるべきです。

旅程を詰め込みすぎないための編集ルール。

Wyoming.co.jp として、日本人旅行者に勧めたい編集ルールがあります。 一日一主題です。 一日に三つも四つも大きな目的地を入れない。 今日はグランドティトンの日。今日はイエローストーンの間欠泉の日。 今日はコーディで西部文化を読む日。今日はデビルズタワーで静かに歩く日。 今日はシャイアンで州都と鉄道を見る日。 そうやって主題を分けると、旅の記憶が混ざりません。

もう一つのルールは、移動日を軽く見ないことです。 長い移動日は、それ自体を旅にする。 朝早く出て、途中で一つだけ良い寄り道を入れ、夕方には宿へ入る。 夜に到着して、翌朝また早く出るような旅を続けると、ワイオミングの広さが疲労に変わります。 広さを楽しむには、広さに合わせた時間が必要です。

家族旅行の場合。

家族でワイオミングを走る場合、最も大切なのは食事、トイレ、休憩、防寒、日差し対策です。 子どもや高齢者がいる場合、風景の美しさだけでは旅は成立しません。 長距離移動を短めに区切り、宿泊地に早めに入り、朝と夕方の美しい時間を無理なく使う。 ビジターセンターや町のカフェを休憩地点として計画に入れる。 それだけで旅はかなり楽になります。

子ども連れなら、動物、鉄道、ロデオ、バイソン・ランチ、湖、短いトレイルを組み合わせると良いでしょう。 大人だけの旅なら、美術館、歴史宿、夕食、早朝撮影、長めの散策を入れる。 同じワイオミングでも、誰と行くかで旅程は変えるべきです。

写真を撮る旅と、見る旅を分ける。

ワイオミングは写真映えする州です。 グランドティトンの山、イエローストーンの湯けむり、デビルズタワーの形、 コーディの西部風景、シャイアンの駅と議事堂。 しかし、写真を撮ることに集中しすぎると、旅そのものが薄くなります。

おすすめは、まず見る時間を持ち、そのあと撮ることです。 車を降りてすぐカメラを構えるのではなく、少し黙って風景を見る。 それから写真を撮る。 そうすると、写真は記録ではなく、見た時間の証拠になります。 特にデビルズタワーやグランドティトンでは、この順番が大切です。

日本人旅行者のための現実的な持ち物。

ワイオミングのロードトリップでは、服装と備えが旅の快適さを左右します。 夏でも朝夕は冷えることがあります。 山岳地帯、国立公園、標高の高い場所では、薄手の上着、雨具、歩きやすい靴が必要です。 車内には水、軽食、充電器、紙の地図またはオフライン地図、サングラス、帽子を置いておきたい。

日本の都市旅行の感覚で、必要なものは途中で買えばよいと考えると困ることがあります。 もちろん町には店がありますが、町と町の間は長い。 国立公園内では価格や選択肢も限られます。 旅の準備は、心配性になることではありません。 道を安心して楽しむための余白を作ることです。

三つのモデル旅程。

五日間。ジャクソンと二つの国立公園に絞る。

五日間しかない場合は、欲張らず、ジャクソン、グランドティトン、イエローストーンに絞るのがよいでしょう。 一日目はジャクソン到着。二日目はグランドティトン。三日目はイエローストーン南側または間欠泉地区。 四日目はイエローストーンの別地区。五日目は戻りまたは移動。 コーディやシャイアン、デビルズタワーを無理に入れると、ほとんど運転だけの旅になります。

七日間。コーディまで入れる。

七日間なら、ジャクソン、グランドティトン、イエローストーン、コーディが基本です。 自然の大きさと西部文化の入口が入ります。 コーディで博物館とロデオを入れられれば、旅に物語が加わります。 ただし、イエローストーンを削りすぎないこと。 公園内は広く、移動時間がかかります。

十日間。ワイオミングを州として読む。

十日間なら、デビルズタワーとシャイアンまで加えられます。 これは、ワイオミングを国立公園だけでなく、聖地、州都、鉄道、ロデオ、西部文化として読む旅です。 運転距離は長くなりますが、旅の密度は格段に上がります。 長距離移動日には予定を詰めず、途中の町と休憩を大切にしてください。

最後に。ワイオミングの道は、旅人を小さくします。

ワイオミングを走ると、自分の予定が少し小さく感じられます。 山は動かず、間欠泉は人間の時計ではなく、バイソンは車列を止め、 草原はどこまでも続き、夕方の空は大きすぎる。 その中で、旅行者は次の目的地へ急ぐだけではなく、道の途中で自分の速度を調整することになります。

それが、この州のロードトリップの本当の魅力です。 効率ではなく、余白。 数ではなく、深さ。 名所ではなく、名所と名所の間にある時間。 ワイオミングは、点で見ると強い州です。 しかし線で旅すると、もっと強くなります。

ワイオミングのロードトリップで一番大切なのは、どこへ行ったかではありません。 その広さに合わせて、自分の旅の速度を変えられたかどうかです。

道の終わりではなく、次の始まりへ。

ジャクソン、グランドティトン、イエローストーン、コーディ、デビルズタワー、シャイアン。 それぞれの場所は、単独でも十分に魅力があります。 しかし、それらを道で結んだとき、ワイオミングは一つの長い文章になります。 山で始まり、湯けむりを通り、西部の町を読み、聖なる石の前で黙り、 州都で制度と鉄道の記憶に触れる。 その文章を読むために、旅人は車を走らせます。

だから、ワイオミングの旅では、急がないでください。 走る日は走る。止まる日は止まる。 朝の光を使い、夕方には宿へ入り、町で食事をし、翌日の道を考える。 その繰り返しが、最後の西部を旅するということです。

次に読む

道を決めたら、泊まる場所を決める。

ワイオミングのロードトリップでは、宿が旅の流れを決めます。 園内宿泊、町中のホテル、歴史宿、牧場、ロードサイドの実用宿。 次は、どこで朝を迎えるかを考えてください。